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事例レポート実データ掲載

【事例】クリック率は下がったのに予約は約2.8倍。矯正歯科のMeta広告3か月の記録

この記事のポイント

  • 東京銀座NOVA矯正歯科のMeta広告で、9月はクリック率が下がった一方、予約は前月の約2.8倍、予約1件あたりの広告費は半分以下になった
  • 変えたのは、期限を示した静止画バナーへの切り替え、素材を少しずつ足す運用、院長のInstagramを経由する予約導線の3つ
  • 成果が1本のバナーに集中していること、予約ゼロの広告への支出、成約まで追えていない計測が、残る課題

KEY DATA · 東京銀座NOVA矯正歯科・2026年7〜9月

半分以下

予約1件あたりの広告費(前月比)

約2.8倍

月間の予約数(前月比)

約2割増

広告費(前月比)

東京銀座NOVA矯正歯科で、自費診療の新規予約を増やすためにMeta広告(Instagram・Facebook広告)を運用しています。

9月、この医院の広告はクリック率が前月の数分の1に下がりました。普通なら「広告が弱くなった」と判断するところですが、同じ月に予約は前月の約2.8倍に増え、予約1件あたりの広告費は半分以下になりました。

この記事では、運用開始から3か月の数字の推移と、9月に何を変えたのか、そしてまだ残っている課題を、実際の月次レポートをもとに記録します。

3か月の推移

7月 8月 9月
広告費 約15万円 約40万円 50万円弱
クリック率 約1% 約7% 約1%
予約完了 0件 4件 11件
予約1件あたりの広告費 — 約10万円 4万円台

予約完了は、予約システムの完了ページへの到達を計測しています。

7月から9月の予約完了数(0件、4件、11件)とクリック率(約1%、約7%、約1%)の推移

8月:よくクリックされたのに、予約は伸びなかった

8月はクリック率が約7%と、ほかの月の6倍以上に跳ね上がりました。クリック1回あたりの費用も大きく下がっています。

ところが、予約は4件にとどまりました。よくクリックされる広告が、予約につながる広告とは限らないことが、はっきり数字に出た月でした。興味本位のクリックが多く、予約を真剣に考えている人に届いていなかったと見ています。

9月に変えたこと

1. 「期限」を示したキャンペーン訴求のバナーに切り替えた

9月中旬に、キャンペーンの期限を明記した静止画バナーを投入し、配信をこちらに寄せました。予約につながりにくかった動画の配信は止めています。

切り替え後の後半2週間に、月の広告費の8割強を使い、月の予約11件のうち10件がこの期間に入りました。

クリック率は下がり、クリック1回あたりの費用は上がりました。それでも予約が増えたのは、「いつか相談しよう」ではなく「今月中に相談しよう」と考える人の割合が増えたためと考えています。

期限や費用を広告に表示する場合は、医療広告ガイドラインに沿って、条件を正確かつ誤解のない形で記載する必要があります(医療広告ガイドラインのまとめ)。

2. 素材は少しずつ足した

過去に新しい素材をまとめて追加した際、一時的に成果が大きく崩れたことがありました。そこで、テストする素材は少数に絞り、成果を見てから次を足す運用にしています(クリエイティブの足し方)。

3. 院長のInstagramを経由する予約導線をつくった

従来の「広告 → LP → LINE → 予約」に加えて、「広告 → 院長のInstagram → LINE・予約」という導線を設計しました。矯正は長期の治療なので、「どんな先生が担当するのか」を見てから予約できる流れをつくっています。

9月末から計測を始めたアクセス解析では、予約のおよそ3割がInstagram経由でした。

まだ残っている課題

成果が出た一方で、数字を細かく見ると課題もはっきりしました。

成果が1本のバナーに集中している

9月の予約11件のうち、8割強が1本のバナーからでした。このバナーの効果が落ちた時点で、月の成果が一気に失われるおそれがあります。同じ型の差し替え候補を、常に2〜3本用意しておく方針にしました。

予約ゼロの広告に、広告費の2割強が流れていた

予約が1件も入らなかった広告に、月の広告費の2割強が使われていました。止める基準を事前に決めていなかったためです。そこで「一定額(2万円)を使って予約がゼロなら止める」というルールを決めました。

広告の訴求と、実際の成約がずれていた

広告は審美系のメニューを中心に訴求していましたが、実際の成約の約7割は矯正でした。審美系の広告が矯正を検討する人の入口になっている可能性もありますが、矯正を直接訴求するクリエイティブを投入して比べることにしています。

広告と成約が、まだつながっていない

予約完了までは広告と結びつけて計測できていますが、その先の来院・成約は、どの広告から来た人なのかが記録されていませんでした。受付で「何を見て来院したか」を聞いて記録してもらうことで、広告がどれだけ成約につながったかを推定ではなく実数で見られるようにします(院内オペレーションの基本)。

また、バナーの切り替えに伴ってLP側の計測タグが反応しなくなっていたことも分かりました。広告を変えたときは、計測が正しく動いているかも必ず確認します(予約導線の設計)。

院長に聞く:何が変わったのか

この医院の院長である神田純也先生に、DADAに依頼する前と後で何が変わったのかを伺いました。

東京銀座NOVA矯正歯科 院長 神田純也先生
東京銀座NOVA矯正歯科 院長
神田 純也 先生

── DADAに依頼する前の状況を教えてください。

2026年の4月に開院したばかりで、集客はほぼ手探りでした。広告は出していたのですが、それを見て何人が予約してくれたのかが分からない。数字が出ていないので、良いのか悪いのかの判断もつきませんでした。

── 最初に変わったことは何でしたか。

計測です。派手な施策の前に、まず「予約が何件入ったか」を数えられるようにしましょう、と言われました。正直そのときは地味だなと思ったのですが、そこが整ってから景色が変わりました。広告の良し悪しを、クリック数ではなく予約の件数で判断できるようになったんです。

── 成果としてはいかがですか。

予約の件数は毎月増えていますし、1件の予約を取るためにかかる費用も、当初の3分の1以下まで下がりました。成約の件数も、ここ数ヶ月で開院以来の最高を更新しています。

── 印象に残っていることはありますか。

毎月のレポートで、広告の数字と院の売上を並べて見せてくれることです。ベニアの広告を強く出していた時期に、実際にご契約いただいているのは矯正が7割だと分かって、訴求の方向を見直しました。ああいうことは、院の中だけ見ていても気づけません。

あとは、できないことを「できる」と言わないところですね。数字が足りないときは足りないと言ってくれるので、こちらも判断しやすいです。

東京銀座NOVA矯正歯科 院長 神田 純也 先生

この3か月で分かったこと

  • クリック率は、予約の先行指標にならないことがある:判断は予約数と予約1件あたりの広告費で行う
  • 期限を示した訴求は、予約を考えている人に届きやすい
  • 成果が出たら、次は「集中」と「無駄」を見る:1本依存の解消と、止める基準づくり
  • 広告の成果は、成約まで追って初めて評価できる:受付での流入元の記録が鍵

この運用記録と、自院の広告を見直すためのチェックリストを資料にまとめています。あわせてご活用ください。

よくある質問

クリック率が下がったのに、なぜ予約が増えたのですか?

キャンペーンの期限を明記したバナーに切り替え、「今月中に相談しよう」と考える人の割合が増えたためと考えています。切り替え後の2週間で、月の予約11件のうち10件が入りました。

予約ゼロの広告は、どの時点で止めればよいですか?

この医院では、一定額(2万円)を使って予約がゼロなら止めるルールを決めました。基準がなかった9月は、予約が入らなかった広告に月の広告費の2割強が使われていました。

広告が契約につながったかは、どう確かめればよいですか?

予約完了までは広告と結びつけて計測できても、来院・成約は記録がないことが多くあります。初診の受付で「何を見て来院したか」を聞いて記録すると、広告と成約を実数でつなげられます。

この記事を書いた人

篠崎 航輝|株式会社DADA 代表取締役

「広告の数字を、来院と売上まで追いきる」ことを方針に、美容クリニック・歯科クリニックを中心に、Meta広告の運用、Instagramの戦略設計、LINEを使った予約導線の自動化までを一貫して支援。これまでに携わったクリニックは50社にのぼる。

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