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Meta広告実データ掲載

Meta広告のクリエイティブは何本ずつ足すべきか:成果が崩れた2医院の運用から

この記事のポイント

  • 新しいクリエイティブをまとめて追加すると、学習のやり直しと予算の分散で、成果が一時的に崩れやすい
  • テストする新しい素材は1〜2本ずつ。期限の文言は「〇月末まで」ではなく「今月末まで」にして、月初の差し替えをなくす
  • 止める基準と差し替え候補を先に決め、残すか止めるかは予約単価と予約率で判断する

「反応の良いバナーを増やせば、予約も増えるはず」。そう考えて新しいクリエイティブをまとめて追加した直後に、予約1件あたりの広告費が跳ね上がる。Meta広告の運用では、よくある失敗です。

この記事では、私たちが支援している東京銀座NOVA矯正歯科と都内の美容クリニックで実際に起きたことと、そこから決めたクリエイティブの足し方のルールを紹介します。

起きたこと1:素材をまとめて追加した直後に成果が崩れた(矯正歯科)

東京銀座NOVA矯正歯科で、ターゲットに合わせた新しい素材を一度に複数追加したタイミングがありました。追加の直後から配信が不安定になり、一時的に予約の効率が大きく悪化しました。

素材そのものの出来が悪かったわけではありません。その後、追加の仕方を変えたところ、成果は持ち直しています。

起きたこと2:頻繁な追加・差し替えで、予約単価が上がり続けた(美容クリニック)

都内の美容クリニックでは、クリエイティブの追加や変更を短い間隔で繰り返していました。分析すると、変更のたびに配信が「学び直し」になり、そのたびに予約単価が高くなる状態が続いていました。

なぜ、素材を足すと成果が崩れるのか

Meta広告は、誰に・どの素材を見せると成果が出るかを、配信しながら学習しています。広告の追加や大きな変更をすると、この学習がやり直しになり、その間は配信が安定しにくくなります。

さらに、新しい素材が増えると、少ない予算を多くの素材で分け合うことになります。矯正歯科のように月の予約件数がそれほど多くない場合、どの素材も判断に必要な件数に届かないまま、配信がばらつきやすくなります。

私たちが決めた4つのルール

ルール1:テストする新しい素材は、1〜2本まで

新しい素材は一度に1〜2本だけ追加し、成果を見てから次を足します。勝っている素材はそのまま残し、負けている素材から入れ替えます。

ルール2:月が変わるたびに差し替えなくて済む文言にする

美容クリニックでは、バナーに「〇月末まで」と月を書いていたため、毎月の頭に全素材を差し替える必要があり、そのたびに学習がやり直しになっていました。

そこで文言を「今月末まで」に変えました。期限を示す効果はそのままに、月初の差し替えをなくせます。

ルール3:予算は、反応の良いメニューに寄せる

同じクリニックでは、需要と成果の両方が良かった治療メニューに予算を集中させました。予算を分散させないことで、学習に必要な件数を確保しやすくなります。

ルール4:止める基準と、差し替え候補を先に決めておく

矯正歯科では、9月の予約のうち8割強が1本のバナーから入っていました。一方で、予約が1件も入らなかった広告に、月の広告費の2割強が使われていました。

そこで、「一定額(この医院では2万円)を使って予約がゼロなら止める」という基準と、勝っているバナーと同じ型の差し替え候補を常に2〜3本用意しておくことを決めました。足すルールだけでなく、止めるルールと次の候補をセットで持っておくと、成果の波を小さくできます。

追加の判断は「予約単価」で行う

新しい素材を残すか止めるかは、クリック率ではなく、予約1件あたりの広告費と予約までの割合で判断します。クリック率が高い素材が、予約につながる素材とは限らないためです。実際、矯正歯科の運用では、クリック率が約7%と突出した月の予約は4件にとどまり、クリック率が約1%に下がった翌月に予約が約2.8倍になりました(事例レポート)。

判断には、ある程度の件数が必要です。数日の結果で入れ替えず、少なくとも1〜2週間は様子を見ます。

まとめ

  • 素材をまとめて追加すると、学習のやり直しと予算の分散で成果が崩れやすい
  • テストする新しい素材は1〜2本ずつ。勝ちを残し、負けから入れ替える
  • 「〇月末まで」ではなく「今月末まで」にすると、月初の差し替えが不要になる
  • 止める基準(例:一定額を使って予約ゼロなら停止)と、勝ちパターンの差し替え候補を先に用意する
  • 残すか止めるかは、予約単価と予約率で判断する

Meta広告の全体の進め方は、矯正歯科のMeta広告の始め方でまとめています。

よくある質問

Meta広告のクリエイティブは、一度に何本追加すればよいですか?

テストする新しい素材は一度に1〜2本までにし、成果を見てから次を足します。勝っている素材は残し、負けている素材から入れ替えます。

素材を追加すると成果が悪くなるのはなぜですか?

広告の追加や大きな変更で配信の学習がやり直しになり、その間は配信が安定しにくくなるためです。素材が増えると少ない予算を分け合うことになり、どの素材も判断に必要な件数に届きにくくなります。

新しい素材の良し悪しは、何日で判断すればよいですか?

数日の結果では入れ替えず、少なくとも1〜2週間は様子を見ます。判断はクリック率ではなく、予約1件あたりの広告費と予約までの割合で行います。

この記事を書いた人

篠崎 航輝|株式会社DADA 代表取締役

「広告の数字を、来院と売上まで追いきる」ことを方針に、美容クリニック・歯科クリニックを中心に、Meta広告の運用、Instagramの戦略設計、LINEを使った予約導線の自動化までを一貫して支援。これまでに携わったクリニックは50社にのぼる。

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